吉野材について

高級ブランド「吉野杉」「吉野ひのき」で家を建てる!

こんにちは、東山です。
どこかのメーカーのキャッチコピーみたいですね(汗

吉野杉・吉野ひのきといえば建築の世界では高級なイメージが持たれていますが、私が吉野材に惹かれる理由はブランドではありません(キッパリ!)
今回は吉野材ができるまでの過程から、私が吉野材を使う理由を書いてみようと思います。

吉野の山は一般的な林業とは違い「山守制度」という方法で管理されています。山守制度とは、山を所有する者(山主)が山を管理する者(山守)にお金を払い、山の木を管理してもらう管理制度のことをいいます。
一般的な林業では山主が日々手をかけても、木が売れるまでお金になりませんが、山守制度では山を管理している中で山守が報酬を手にできるため、山守は一生懸命に木を育てることができる環境が整っています。
結果として、それが長年にわたり丁寧に山が作られ、良材を生んできた歴史につながっているのです。

では、どれだけの手間をかけて、吉野の美しい材が生まれているのか?吉野の林業と一般の林業の木の育て方の違いについて解説していきます。

<植栽>

一般的な植栽として1haあたり苗木を3000~5000本植えるところ、吉野の林業では8000~12000本植えています。(密植)
太陽の光が当たりにくいため、木もゆっくりと成長していきます。年輪は一年にひとつずつできるので緻密な年輪はこうして生まれているんですね。

<除伐、間伐>

木が成長してくると、太陽の光の具合、風通しを良くするために、木々の感覚を空けすぎないように配慮しながら、成長の悪い木を間引いていきます。
吉野の場合、苗木が多かった分、間伐量も多く(多間伐)優良木が選定され残されていきます。サラブレッドを残していく感じですね。

<間伐~伐採>

間伐は苗木を植えてから3~5年周期で繰り返し、30年程で吉野では1haあたり約3000本にします。その後70年までは7~10年周期、70年以降は15~20年周期で間伐は行われます。
一方、一般的な林業の場合、35~40年程度で建築用材として伐採されていきます。この頃の吉野の木はまだ細く建築用材としては伐採できません。

<伐採~葉枯らし乾燥>

ゆっくり時間をかけて育てられた吉野材は60年生頃から建築用材として伐採され始めます。
尾根側に向けて伐採された木は、葉をつけたまま数か月間放置され、木に含まれる水分を蒸発させます。(渋抜き・葉枯らし)
この工程を置くことで吉野材の特徴である色艶が生まれているんですね。

私たちが吉野材を使う理由

・ゆっくりと手間ひまかけて育てられた吉野材。日本の気候の中で60年生きてきた木は、建築材として姿を変えた後も、60年以上立ち続け、建て主を守ってくれる。

・手間を考えると木材の価格は割安で手に入れることができる。(1.5倍の年月をかけてても1.5倍の値段ではない)

・緻密で均一な木目、淡紅色で香り艶があり美しい。

・他県産材でも優良な木はたくさんありますが、安定して良材が手に入れることができる。

・年輪幅が細かく密度が高いため、一般的な杉やヒノキに比べて強度が高く、たわみにくい(※1)性質がある。また、赤身部分が多く、耐水性などの性能も高い。

※1 吉野杉のヤング係数(木のたわみにくさを表す数値)は全国平均値E70の1.3倍のE90。吉野ヒノキもE110で、全国平均値を上回っています。

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