結露について

家屋調査をしていて結露によるカビの繁殖、木材の腐食に悩まれてる方が多いことに気づかされます。
結露って窓ガラスなどに限ったことだと思っていませんか?実は壁の内部など目に見えないところでも起こります(脅しているわけではありませんよ。ちゃんと施工されている物件では問題にはなりません)。

今回は、そんな結露について発生する基本原理から注意すべき点を書いていこうと思います。
文書だけで説明しても分かりにくいと思い、とりあえず簡単な図を描いてみました。
結露原理

自分で描いてみて、分かりにくさに驚きました(笑
水蒸気を含んだ空気を簡略化したつもりです。四角いのは空気の箱と思ってください。丸いのは水蒸気です。
(左)温度が高いときは箱は大きくて、水蒸気を余裕で含むことができています。
(中)温度が下がってくると箱は小さくなって、水蒸気が少しキツキツになってきました。
(右)温度が低くなると箱はさらに小さくなって、水蒸気がいっぱいになってしまい、水となって溢れてきます。これが結露状態です。
要するに、暖かくて水蒸気をたくさん含んだ空気を冷やすと結露が起きるということです。
結露が起こっている場合は、まずは次の2点について対策を考えてみましょう!
①室内で多量の水蒸気を発生させない。(暖房器具でも石油やガスのストーブ・ファンヒーターは水蒸気を多量に発生させるので使用を控える。)
②断熱化して窓や、壁・屋根などの表面温度を暖かく保つ。アルミは特に外気の温度に影響を受けやすいので窓枠は樹脂のものにする。

ここからは少し専門的な部分も入ってきて眠たくなる話です。
はじめに書いたように、結露には目に見えて起こる表面結露と、壁などの内部で起こる内部結露があります。
両方とも結露が起こる原理は同じなのですが、内部結露を防止するには壁の構成を考える必要があります。

内部結露

こちらの図は壁を縦に切った状態(断面)を描いています。
まずは結露がよく起きる壁Beforeから、
①室内の水蒸気を含んだ暖かい空気が壁の内部に入ります。
②基本的に外壁材は湿気(空気)を通しませんので、①の空気は壁の内部に溜まってしまいます。
③外壁下地材の表面は外気温に近く温度が低いので、ここで冷やされた空気に含まれる水蒸気が水滴になって結露が起こります。

では、どうすればいいのか?対策をした壁Afterを見てみましょう。
①赤い線のところに防湿フィルムを入れて、壁の中に室内の空気を入れないようにする。断熱材を包んでいるフィルムで代用できるものもありますが、一面がフィルムで覆われている状態を作らなければなりませんので、丁寧な施工が求められます。
②外壁材と外壁下地材の間に通気層を入れて、壁内の湿気を逃がせるようにしておく。

これで完璧!とまでは言えませんが、設計者もこれらのことは最低限の知識として持っておくべきでしょう。
最近はボード気密工法など新しい工法が出てきたり、断熱材によっても施工方法が変わってきたり、日々勉強が必要です!

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