杉について①構造編

よくお客さんに「杉って弱くないですか?」って聞かれます。
杉に限らず、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と木造を比較される方も多いはず。

杉は針葉樹の中でも軽くて柔らかい木材です。そのことを「柔らかい=弱い」と思われている方が多いのだと思いますが、半分正解で半分不正解です(笑
材料強度だけを見ると他の木材と比べて高い訳ではないのですが、それが杉の建築が弱いということには繋がりません。

ふとっちょほそっちょ

イメージしてみてください。重い人と軽い人でおんぶするのに必要な力は?
建築の場合も一緒で、荷重が大きい(重い)とそれを支えるだけの強度が必要となります。また、地震が起こったときに加わる力も荷重に比例するから、重たい建物にはそれに応じた強度を持たせるのです。
だから、屋根の板金メーカーさんが瓦を板金屋根にリフォームして、軽量化=耐震性向上を謳うのはこういったところからです。(ちなみに瓦にすると耐震性が低くなるのではなく、その荷重に応じた構造強度が必要となるだけなので、瓦=耐震性が低いっていうイメージは持たないでくださいね。)
そこで、単位重量当たりの強度(比強度といいます)を比べてみると、木の比強度は鉄やコンクリートより高いことが分かります。

比強度表

それにプラスして、杉は他の木材に比べてねばり強い(曲がるけど折れにくい)という特徴もあって、決して構造的に弱いという訳ではありません。

例えば、要求される強度に対してベイマツだと梁の高さ(大きさ)が210mm必要なところ杉だと240mm必要だといったことになることはありますが、家としての構造強度は一緒です。

ただし何でもかんでも杉がいいという話ではありません。
土台については防腐作用と主として土台に求められるめり込み強度の高さから桧を基本仕様としています。
また、大空間を作る時に、杉では梁が大きくなり過ぎる場合にはベイマツや構造集成材を利用することもあります。
要は適材適所で使うっていうことが大切なんです!

次回は杉の内装材について書こうと思います!

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